Lubuntu 15.04にVNCで接続2015年10月19日 07:29

少し古いが、しばらく使用していなかったAtom 500シリーズを搭載した省電力PC(15W)にLubuntuをセットアップして、予備のクライアントPCに仕立ててみる。

Lubuntu 15.04

Lubuntuの最新の版は、15.04。標準でFirefoxは入っているので、Thunderbirdを追加する。ブラウザとメールとターミナルが使えれば、最小限の用をなす。CPUは非力なので、ブラウザはそれなりに重いが、メモリは増設不可の1GBで十分に足りている。

ディスプレイ端子は、HDMIなので、AVアンプを切替器代わりに使用できるが、キーボードとマウスは邪魔なので普段はリモート接続で使用したい。VNCサーバとしてvinoをセットアップ。vino-preferenceで構成設定。接続の度に了解を求めるをOFF。VNCクライアントは、Ultra VNCを使用しているが、暗号化通信ができず接続が遮断されるので、gsettingsでvinoの暗号化通信をOFF。

vino-serverのブート時起動は、手を抜いて、オートログインにした上、ログイン時の自動起動アプリに登録する。ログイン時の自動起動は、"~/.config/lxsession/Lubuntu/autostart"にvino-serverを登録してOK。

Who are you

オートログインの方は、巷のFAQなどを見ると、"/etc/lightdm/lightdm.conf"を設定するとあるが、lightdm.confが見当たらない。15.04で少々、構成が変わった様子。ここも手を抜いて、インストールをやり直し、ユーザの設定(Who are you)のところで、オートログインをチェック。

lightdm auto login

終了後確認すると、lightdm.confが用意され、オートログインの設定が書き込まれている。

P.S.
LubuntuをVNCで使用するときは、電源管理のスクリーンロックを自動で行う設定をOFFに。キーボードとマウスを外した状態でロック解除ができず、画面暗転のまま。

ジュリスト2015年7月号2015年10月19日 08:30

定期購読雑誌は溜まる。

安保法制諸法案が含む憲法上の諸論点

少し前の号になるが、安保法制の議論が7月号に掲載されていた。早稲田大学の長谷川教授と、内閣法制局にてPKOや憲法第9条の解釈論等に携わってこられた弁護士の大森さんの対談。色々な議論に目を配った対談ではあるが、本論自体が、戦後の自衛隊創設、60年代の安保闘争、イランイラク戦争への対応、等と論争を積み重ねてきた結果、わかりにくい議論になっていることは確か。これを一般誌で解説し、議論を深めていくのは大変なことだが、諦めずに時間がかかっても取り組む必要がある。

対談での議論の方向は、1)内閣に憲法解釈およびその変更の権能はある、2)今回の解釈変更は閣議決定でなし得る範囲を超えている疑いが強い、3)解釈変更により法令や規則それらの運用に影響がありこれまで積み重ねてきたものがなし崩しにならないよう国会の場で逐一指摘していかないと危うい、というところか。

馬券訴訟最高裁判断

もう一つ。外れ馬券が必要経費になるかどうかをめぐった税法上の争いで、最高裁の判断が示され決着。大阪高裁の判断が維持され、検察の上告は棄却。

安易な一般化はできないにしても、法律制定当初想定していない行為は、杓子定規に判断されるわけではない、との一例になった。