臨3311に乗れ2015年11月25日 13:54


臨3311に乗れ

近畿日本ツーリストの創業を、日本ツーリストを軸に描くドキュメンタリー。臨3311は、修学旅行用の臨時列車。入社の意思表示をするや否や、すぐに添乗を指示される、前のめりで、がむしゃらな様相をタイトルに。

本書の刊行は、昭和50年の12月。描かれる時代は、敗戦後、昭和20年代から40年代にかけて。小さな頃は、旅行というと交通公社が運営する駅の旅行センターに行くものだった。そんな交通公社(今のJTB)が特権的な時代に、新しいことを何でも先駆け、旅行を身近であたりまえの、なくてはならないものにするのに、大きな力を果たした。

それにしても、描かれている、がむしゃらな姿勢は、どこからきたものだろう。それだけ世の中が変化を求める時代だったと言うことか。中国やインドなどの様子を聞いて、同じようながむしゃらな姿勢を今に求める人がいるが、この落ち着いた中に居てはわからないかもしれない。日本にもそういう時代があったことを、本書は思い出させてくれる。と同時に、同じやりかたは今は通用しない、時代に合ったやりかたが必要であることも示唆している。

そして、近畿日本ツーリストの本社が秋葉原(神田)であることを知った。かつて日本ツーリストが創業した地。会社案内を見ると今も変わらない。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://c5d5e5.asablo.jp/blog/2015/11/25/7922786/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。