キーツ詩集 ― 2014年09月16日 22:55
Dan Simmonsといえば、一番読まれているのは、Hyperion、Endymionのシリーズ。Amazon.comの作者一覧では、今でも最上位に表示される。本シリーズは、John Keatsの詩に触発されたものとされている。そのあたりを感じてみたいと、キーツ詩集を手に取る。
ページの左側に原詩、右側に翻訳を配した対訳形式。訳は文語調のものが多いが、現在の話し言葉によるものもある。原詩の雰囲気に沿ったものだろう。Hyperion、The Fall of Hyperion、Endymionは、抜粋を載せる。詩を味わう力が未熟なのか、どう触発されたものかは、まだまだこれからの宿題。
どうも、未だに詩は苦手。多量の文字を効率的に処理して、大意を汲む訓練ばかりしてきたせいか、絞り込まれた文字から十分にイメージを膨らませ、謂わんとするところを感じ取ろうとするのに、集中力が試される。油断すると、並行して湧く雑念に持って行かれる。
対訳で用いる用語は、今はあまり使わないものが多い。中国古典は比較的読む方だが、それでも馴染みのないものが多い。そういう用語に出会うとき、雑念が生じやすいのには困った。原詩を表現するのに、現在の日本語の語彙が貧弱なのかもしれないが、現代語訳も欲しいところ。
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