人類は衰退しました9 ― 2015年01月18日 13:16

本編としては完結とのこと。昨年末に短編集が出たので、読み始めたところ。
手元の第一巻の奥付には2007年の刊行とあるので、約7年。かわいい妖精さんは魅力的だが、主人公というか物語の語り手はすこしばかり人間社会に対して斜に構えたところがある。そこをユーモアとしてたのしむのが本書の持ち味。ラノベの分類ではあるが、売れ筋のパターンをなぞる(それはそれで意義あることだが)他とは一線を画している。
シリーズの最初の方があっけらかんとしていたかなあ。進むにつれ、主人公の成長もあるのだろうけど、おもしろさの質が変わってきたような。最後は、作者の終わらせてやろう感が少々感じられるものの、納まるべきところに収まった感じ。
そうそう、あとがきに、読者からの質問に答えるかたちで、書き方のコツみたいなことを一言。このあたり、変に不真面目にならず、読者との向き合い方はしっかり。
アニメにもなって、こちらもなかなかの出来。本書の楽しい方の遺伝子を伸ばした感じ。
途中、イラストレータが変わって、手持ちは、最初の絵のもの。髪がくるくる巻いている。この巻き髪のイラストはお気に入りで、紙の本を処分できないでいる。
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